今回のWiLLのテーマは優しさです。
優しさという文字は、優れるとも読みます。
「優しさ」=「優れる」です。
優しさを与える人は、優れていなければならない。
優しさを受ける人は、優れていかなければない。
優しさとは、一体なんでしょうか。
優しさには、普通の優しさ、偽りの優しさ、本当の優しさがあると思います。
まずは、普通の優しさについてです。
それは、自然体で振る舞う姿の中にあります。
普段は穏やかな心で、言動も振る舞いも普通にしている状態です。
表裏の無い状態で、何となく優しさがにじみ出ている状態だと思います。
打算もなく、普通にその人を思いやり、また自分の精神のバランスも取れている状態だと思います。決して相手を自分の都合の良いように、コントロールもしません。
では、偽りの優しさとは何でしょう。
よく女性が男性から暴力を受ける、ひどい目に合わされるというような事が、相も変わらず日常で起きてしまっています。
そういう男性からは、早く別れた方が良いのではないかと、ニュースを見るたびに思います。
「でもあの人には、こういう良い時があるのよ。ひどいことをされても、後で優しくしてくれるの」
と一瞬の見せかけの優しさ、良いところだけ見ようとします。
しかし、優しい素振りを見せながら、相手の心を縛り付け、別れさせない男性もいるのです。
これは果たして、相手への思いやりとしての優しさとして見た場合、如何なものでしょうか。
それは仕事上でも、言えると思います。
例えば常日頃暴言を吐いたり、周囲に当たり散らしている上司や同僚がいたとしましょう。
しかし絶妙なタイミングで、ふと良い面を見せ優しい態度を取る、優しい言葉をかける、ごちそうしてくれる等、普段とはちょっと違う態度を取る。
そして、自身の普段の態度に対して、
「おまえのためを思っているから、そうしているのだ」
と、もっともらしい弁明をする。
結果、「本当はあの人は、良い人なんだ」と思わせるための、心理的操作をするのです。
その様な事が繰り返されていくと、偽善に満ちていた言動であったとしても、鎖につながれた象のように、いつの間にか洗脳されてしまいます。やっかいなことに、相手が心理学や催眠術を多少でもかじっているとしたら、心を操作され、心の自由が奪われていく心配が出てきてしまいます。
逆に普段良い振る舞いをし、十分に気を遣う人がいたとします。これは男女の付き合いであっても、一般的な社会の中でも同様です。
しかしその人が、何かのきっかけで機嫌を悪くして、ちょっと態度が悪くなったとしたら、そこに関わってきた人はどのように思うでしょうか。良い人だと思っていたのに、裏切られたと思うかもしれません。今までの印象が、180度ひっくり返ってしまいます。
人間の心は常に複雑であり、デリケートです。
普段ひどいことをしたり、めちゃくちゃな態度をとる人に、一瞬の優しさを見せられて、心を包み込まれたとしても、そこには騙しの罠が潜んでいる場合もあるのです。世の中には、その様な危険性を持っている人がいるかもしれません。よくよく気をつけないと、その様な中で自分自身の心の自由と、主体性を見失ってしまいます。相手を都合良くコントロールするための、偽善の優しさには、気をつけなければなりません。
では、本当の優しさとは何でしょう。
それは相手のためを思って、その人の心の限界も見極めながら、定める目標に向かって進ませる、あるいは本来の正しい生き方に導くことです。
決して自分の思うように、コントロールするためではありません。
その様な本当に優しい人に付いていくと、その人の心は成長していくと思います。
後々になって、あの時はこんなにも厳しくされたけども、そのおかげで今の自分がある。
あの人のおかげで、結果的に自分という人間が鍛えられて良かった。
その時は一見言葉も乱暴だったり、突き放した言い方をされたり、厳しかったけれども、実は私を成長させてくれるためだったんだ、と分かった時に、初めてその人の優しさとありがたさが分かってくるのではないでしょうか。
そこにあるのは常に、相手に対する「お・も・い・や・り」です。
【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所 穂苅秀郎
1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。