今回のWiLLのテーマは余裕です。
現代社会は誰もが忙しく動いています。
行動も分刻みになっているような気がします。
一日があっという間に過ぎてしまいます。
月初めになったと思ったら、早くも月末になっているというような時の流れです。

昔は移動手段も通信手段も、もっとゆっくりでした。
長野から東京に行くには上野終点で、そこから乗り換えでした。
数時間の移動を要しました。
それが今は、長野から東京駅まで約1時間半です。

また昭和の終わりから平成のはじめまでは、ネットもなくFAXですら珍しい時代でした。
相手とは電話と郵便でのやり取り、また約束を取り付けての直接面談でした。

昔もそれなりに忙しかったのだと思いますが、今よりももっとゆっくりしたリズムだったと思います。

現代は、大変便利になってきました。
昔では中々知りえなかった世界情勢も、スマートフォンなどを通じて、いつでも手のひらに展開され、知りえることが出来ます。
欲しいものはネット注文で、早ければ翌日に手元に届きます。

その様に昔から比べると、想像も出来なかった世界が目の前に展開されています。
それは、これからさらに加速していくでしょう。
その様に、全ての動きが早くなっています。
反面、多くの人が忙しさのリズムに身を置かされてしまっています。

 

しかし果たしてそれは、人としての正しい生き方につながっているのでしょうか。
忙しいと心に余裕が無くなります。自分を中心に物事を見てしまうのです。

忙しいという文字そのものが、「心を亡くす」と表しています。
そのような心は、相手の立場で物事を見れない状態です。
それは心にゆとりも、余裕も無くなっている状態です。

また何かに追い詰められても、心に余裕が無くなってしまいます。
締め切り日もそうでしょう。
すべき事と、時間配分のバランスが崩れてしまい、時間に追いかけられている状態に、なってしまうのもそうだと思います。

人生、余裕のある時は心もゆったりしております。
余裕がない時、忙しい時は心がせかせかしてしまいます。

すると、そのことだけに心が囚われてしまいますから、周りの姿が見えなくなってしまいます。
ものの見かたは、自分中心となります。
そうすると、いつのまにか自分の都合の良いようにしか物事が映らなくなります。

また、自分にとって都合の悪いもの、自分から見て良しとしないものも、やたらと目につくようになってしまいます。
悪い意味での主観的な見方となるのです。

それは心に余裕がない状態の弊害です。
心に余裕があると、心はおおらかになってきます。
おおらかさは包容力につながります。
周りの姿を俯瞰するように見ることが出来ます。
良いも悪いも客観的に見ることで、相手の良い面も同時に見れるようになります。

 

高橋信次先生が常々言われていたことがあります。
それは、「善意なる第三者の目で見なさい」という事です。
また、「相手にフィルターを掛けて見てはいけません」とも言われていました。
偏見を持って相手をみてはいけないという事です。

噂話もそうです。
直接自分で確認もせずに、周りの話、ネットやマスコミの話を鵜呑みにしてしまいます。
それは間違っているかもしれないのに、そのことを信じていくと、やがてそれは心に影を落としていきます。

偏った一方的な情報は、その人の心を歪ませていきます。
また、心が頑なになる場合もありますから、他の正しい情報を受け付けられなくなります。
それも心に余裕がない状態なのです。

 

最後に、松下幸之助先生の言葉に『余裕』というものがありました。
ご紹介したいと思います。

「自分の心に余裕がないと人の欠点ばかり目につく」
「心に余裕を持っていると人の長所が多く目につく」

私たちは、現代社会の忙しい流れの中にあっても、この言葉を心の中に入れて、余裕のある心で日々を送りたいものです。

 


【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所  穂苅秀郎

https://selabo96.com

1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。


≪ SE研究所 所長 穂苅秀郎さんのこと