今回のWiLLのテーマは「足るを知る」です。
高橋信次先生のお話に、「吾唯足知(われ ただ たるを しる)」という言葉が出てきます。
これは、真ん中に「口」の字を置き、その上下左右に「吾・唯・足・知」を配置し、
「吾唯足知」と読めるようにした禅の言葉です。
古い貨幣や寺院の手水鉢、日本酒のラベルなどにも使われています。
この言葉には、現代人が忘れかけている大切な生き方が込められているように感じます。
「足るを知る」とは、単に我慢をすることではありません。
今与えられているものに感謝し、必要以上に求め過ぎないという、心の在り方ではないでしょうか。
そこには、慎ましさや品性、そして人への思いやりが感じられます。
日本人は古来より、自然を大切にし、その中に神の息吹を感じながら生きてきました。
山や川、草木や風の中にも命が宿ると考え、自然と調和しながら暮らしてきた民族です。
農耕民族という特性もあるのでしょう。
互いに協力し、助け合いながら生きることが当たり前であり、労働も単なる金儲けではなく、
天から与えられた恵みに感謝し、社会に奉仕するという側面があったのではないでしょうか。
一方で、世界の歴史を振り返ると、領土争いや権力闘争が繰り返され、
一部の支配層の欲望のために、多くの民衆が苦しめられてきました。
人間一人ひとりの尊厳よりも、利益や権力が優先されてきたのではないでしょうか。
そのような社会では、争いが絶えず、虐げられた人々の不満や反発が起こるのも無理はありません。
動物は、お腹が満たされれば、目の前に獲物がいても必要以上に襲わないと言われています。
人間はどうでしょうか。
現代社会では、「もっと豊かに」「もっと利益を」と求め続け、
十分に満たされていても、なお欲望を拡大させてしまいます。
もちろん経済は大切です。
企業も利益がなければ存続できません。
しかし、利益や効率だけを優先し、人間そのものを単なる労働力として扱うようになれば、
社会はどこか冷たいものになってしまいます。
近年は、非正規雇用や派遣労働が増えました。
必要な時だけ使い、不要になれば切り離す。
そこに、人間軽視を感じます。
人は物ではありません。
一人ひとりに人生があり、家族があり、尊厳があります。
かつて日本には、家族経営という考え方がありました。
働く人を仲間として大切にし、共に支え合う文化です。
また、近年は税金や物価の上昇によって、多くの人が生活の苦しさを感じています。
中小企業や個人事業主も厳しい状況に置かれています。
一方で、5年連続で日本の税収は過去最高を更新しています。
それでも、さらに新たな負担や増税の話が出てくるたび、多くの人が不安や疑問を感じています。
その一方で、海外への巨額支出などは政府の判断で早く決定されてしまいます。
しかし減税の議論になると、「財源をどうするのか」という言葉が繰り返され、
なかなか結論が見えてこないまま引き延ばされてしまいます。
また、自動車税や物価上昇など、日常生活に直結する負担も年々増えています。
日本人は本来、物を大切に使う文化を持っていました。
それにもかかわらず、古い物を長く使うほど負担が増える仕組みに違和感を覚える人もいるでしょう。
もちろん、国にも企業にも、それぞれ事情はあります。
売り上げがなければ会社は存続できません。
経済を回さなければ社会も成り立ちません。
しかし、その中で最も大切にしなければならないのは、人間そのものではないでしょうか。
人を数字や効率だけで見るのではなく、魂を持った存在として尊重する。
その視点を失った時、社会はどこか間違った方向へ進んでしまいます。
「足るを知る」という言葉には、暴走した欲望への警鐘が含まれているように思います。
本当の豊かさとは何でしょうか。
お金や物だけが豊かさなのでしょうか。
心に余裕があり、人を思いやることができ、安心して暮らせる社会こそ、本来の豊かさではないでしょうか。
自然界は本来、調和の中で成り立っています。
人間だけが際限なく欲望を拡大し続ければ、やがて社会全体のバランスは崩れていきます。
誰か一部の人達の利益のために、多くの人が苦しむ。
そんな世界を、いったい誰が望んでいるのでしょうか。
私たちは経済の奴隷になってはいけません。
今こそ、本当の幸せとは何か。
人間らしく生きるとはどういうことなのか、改めて考える時代に来ているのではないでしょうか。
【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所 穂苅秀郎

1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。



