今回のWiLLのテーマは「ほどほど」です。
「ほどほど」と言うと
何事もほどほどにしなさいとか、そんなお説教じみたような言葉が、ついつい心に浮かんできます。

物事をやりすぎるのは、良くないということでしょうか?

良いことだったら、どこまでもすればよいと思うのですが、
あまりよろしくないことに対しては、のめり込みすぎないようにする。
ある程度の部分で一線を引く、やめるという節度は必要だと思います。

 

また、この言葉自体は、あまり肯定的な意味では使われないような気がいたします。
それはそれでいいのですが、ほどほどにするということと、真逆のことも考えてみたいと思います。

真逆ですから、どこまでも徹底的に貫き通す、やめることをしない。
例えば今、自分で熱中していること、極めたいこと、
あるいはある一定のレベルまで到達したいこと・・・
やればやるほど、そういった願望や目標は、何事においても出てくるわけです。

 

人間、すればする程追求もしたくもなるし、極みに到達してみたいと思うようになります。
しかしこれらのことに、ほどほどでいいからね、となると全てが中途半端に終わってしまいます。

 
 

昔、某政党の女性大臣が「2位ではだめなんですか」と発言されました。
その時、埋蔵金を探す、無駄を省くという事を目的に、各省庁から徹底的なヒアリングが行われていました。

結構インパクトのある言葉でした。
私もその時は、一瞬 えっ! と思いました。
反面それもそうなのかなと単純に思ってしまいました。

 

スポーツの世界でも、選手で1位の実力をもつ人、現在トップの成績を取り続けている人がいます。
そこに他人が、
「もうそこまでやったら、後はほどほどでいいんじゃない? 」
と言ったとします。

もちろん引退して他の道に進む、これからは趣味としてやる、
また、監督業になれば現役のような激しいものは必要ないと思います。

 

しかし今、その真っ只中にいる以上は、その様な考えに陥った途端に、すぐに抜かれてしまいます。
それは、自分の実力というよりも、ライバルはその人と同等かそれ以上の努力をし続けているからです。

そこに挑戦しているのは自分だけではない、ということなのです。
良い意味での切磋琢磨、競争が働いているのです。

誰かが頑張るから、自分も頑張れる。
常にこの様な図式が働いています。

常に一位を目指そうと、限界まで頑張ってやり続ける人が何人もいる中で、やっと一位を取れる人がいる。
一位を取るつもりで、二位になる人がいる。
また三位になる人がいる。
本当に死にものぐらいに頑張っても、ビリになってしまう人もいるわけです。

 

そのようなことを考えますと、
到達点に対して少しでも緩めてしまうことを頭の中に浮かべてしまいますと、絶対にその頂点には立つことはできません。

当時のスーパーコンピューターの開発もそうでした。
そのための研究費が削られてしまうと、
当時は世界のトップクラスだったはずのものが、あっという間にランキングが落ちていってしまいます。

 

ほどほどとは、頑張って追求していくことに対して、
それとは別に、他のことをしてみたり、無駄に他の時間に費やしてみたり、
気持ちが他のものに向いてしまったりした時に、戒めとして使うべき言葉ではないのでしょうか。

 
 

過日、施術の勉強会に参加していた時に、講師の先生がこんな事を話されていました。

「今まで、色々な施術家の先生を見てきました。
経営が大変だと、ついつい本業とは別に、おいしい投資話に乗ってしまうような先生が数多くいらっしゃいます。
共通していえるのは、そういう先生方は、施術のレベルが下がってしまっているということです。
これは腕が落ちたということではありません。
患者さんは無意識のうちに、その施術家の先生の本業から外れてしまっている心の姿勢を察知しているのです。
無意識のうちに、この先生にはこの身を預けたくないと思ってしまうのです。
だから、結果的に上手くいかなくなってしまうのです。
もちろん他に目を向けてはいけない、ということではありません。
しかし、それらの部分については、ほどほどにしておかないと、本業である施術という仕事がダメになってしまいます」

全くその通りだと、納得できる話でした。
「ほどほど」の言葉の中には、こんな意味も隠されていると思います。

 


【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所  穂苅秀郎

https://selabo96.com

1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。


≪ SE研究所 所長 穂苅秀郎さんのこと