No need to walk. Just be yourself.


立ち止まったから
  見える... 聴こえる...

ずっと歩いてきたけれど
  今は
  自然を感じる時間

 


 
壁にぶち当たることはありませんか?
目の前が真っ暗になることはありませんか?

順調に歩んできたつもりが、ドーンっと目の前に大きな壁が現れることがあります。
その壁はどこからか突然やってきて、目の前を塞ぎます。

それは想定内のことも、予想もしてなかった思わぬこともあります。
病気や事故は、「この忙しい時期に限って、なんで?」と不思議に思います。
順調に歩んでいたのに、なぜストップがかかるのかと悔しい気持ちにもなります。
時間的にも経済的にも打撃になるので、心の中までもが暗くなってしまいますね。

そして目の前を塞ぐ壁は、病気や事故だけではありません。
人との別れもあれば、やむを得ない退職、信頼喪失、人に裏切られるなどさまざまです。
壁の大きさは人によって違いはありますが、
目の前が閉ざされてしまう感覚は、誰もが苦しいと感じるものだと思います。

 

なぜ、この苦労や困難な出来事が起こるのでしょうか。
どうして、挫折や敗北感といった気持ちにさせられるのでしょうか。

私たちが人生を歩む上で、目に見えない宇宙の摂理があるのかもしれませんね。

 

考えられることは、順風満帆に歩む人生ではつまらないということです。
ここで言うつまらないという意味は面白くないということではなく、
平らな道では人間的に成長していかないという意味です。

気持ちが揺さぶられず平穏に暮らせることは幸せなことだと思いますが、
歩む道の上に石や岩も、草花さえもなければつまらないものです。

どうやって石を避けようか…
また、
草花を摘んでみようか…

といろいろ考えて、時には立ち止まったりする道は、後で振り返ったときの誇れる思い出になります。

苦しいことを乗り越えたときの思い出は、いつまでも忘れられないものですよね。
それを人生の勲章と言う人もいます。

 

だからといって、その勲章を得るためにわざわざ険しい道を選ぶ必要はありませんが、
「かわいい子には旅をさせよ」と子育てに向けたことわざがある通り、
人は多少の茨の道を歩いたほうが、人間的に成長するのだと思います。

大きな壁にぶち当たったとき、いつまでも暗闇の中にいて、
なかなか道が開けないことがあります。

それは、「なんでこんなことになったんだろう?」といつまでも原因を探しているからです。
そして、「誰のせい?」と人や周りのせいにしている限り前に進むことはできません。

 

道を開いて前に進みたいのなら、物事に執着したり、こだわらないことが大切です。
なぜなら、過ぎた出来事にこだわってクヨクヨしていても過去は変えられないからです。

誰のせいでもなく自分に必要な体験だったと思うことです。
物事に執着しすぎて、原因探しに時間をかけるのはもったいないですよね。

 

また、まだ起こってもいないことを心配しても、取り越し苦労で終わることが多いです。
まだ歩いていない道を知ることはできないので、
未来の不安や心配をしたところで、実際には全く違っていることもあります。

壁にぶつかると何も見えなくなるので、いつもより未来への不安は大きくなりますが、
そんなときこそ冷静になって、自分の在り方を見直してみてください。

過去にこだわりすぎていないか、
未来のどこを目指してきたのか、
現在という地点で見つめてみることをおすすめします。

 

未来を心配しすぎてしまうのは、物事のマイナス面しか見ていないからです。
失敗するかもしれない…
できないかもしれない…
など「◯◯かも」と悪いことが起こる前提で考えています。
起こりもしないネガティブな想像をしている状態です。

物事はマイナス面を見るよりも、プラス面に想像を膨らませて見たほうが楽しくなりますよね。
「ダメかも」よりも、「できそう」とワクワクしていれば心も軽やかになります。

自然といつも笑顔になりますので、楽しそうな人には人が集まってくるようになります。
そして、いい情報がもらえたり応援してくれる仲間もできてきます。
前向きに頑張っている人を応援したくなるのが人の心理です。

「ダメかも」という思いは無意識に言葉になって出てくるものです。
その無意識に気がついたら、まずはそのネガティブな思いを受け入れて、
「不安になってるね、わたし、よしよし…」
と自分の頭を撫でて安心させてあげましょう。

それから
「できそうだね」
と気持ちを切り替えて自信を持たせてあげれば、心はポジティブになっていきます。
自ずと物事のプラス面を見るようにもなります。

ネガティブな感情は悪いものではないので、決して否定したり排除しないでくださいね。
この感情を無視するということは、自分自身を否定することになるからです。

人間ですから、いいときも落ち込むときもあります。
ポジティブもネガティブも自分自身です。

ただ、ネガティブなときばかり感情を見せて人の助けを求めたり、
周りの人たちまで気分が落ちてしまう行動はしないほうが良いでしょう。
波動の法則からすると、感情は相手にも伝染しますので注意が必要です。

 

物事が順調そうに運んでいるときこそ、この大きな壁が現れます。
それは、次のステージに上がるお知らせのようなものです。
今まで歩いてきて体に熱がこもっているのかもしれません。
一度立ち止まって熱を冷ますことや、自分自身を見つめる時間をつくることで、
次のステージに相応しい在り方をつくることができるのです。

苦労や困難な出来事、挫折や敗北といった逆境は、
成長するために大いなる力が働いていると思ってみるのも良いですね。

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