Creating and nurturing your own space


あなたの居場所...
 ドアが開くまで待ってるの?

自分の居場所は
 自分でつくって育てるのよ

 

 

自分の波動に合う居場所づくり

 

人は誰しも「自分の居場所」を求めています。
何度も引っ越しをする人の中には、無意識のうちにその居場所を探し求めている人がいるのかもしれません。
居心地の良さや素の自分でいられる感覚を求めて、住む土地や家を変えていくのです。

もちろん、子どもが小さかったり、仕事の事情があったりして、
簡単に引っ越すことができない人も多いでしょう。
それでも、時には道路拡張や再開発など、
自分の意思とは関係なく土地を離れざるを得ない状況に置かれることもあります。

それは
「その土地と自分の波動が合わなくなった」というサインとも考えられます。

また、家族が増えて大きな家に移るケースも同じです。
新しい命が誕生することで家族全体のエネルギーが高まり、自然とより良い波動の土地を求めるのです。

 

私たちが意識していなくても、目には見えない不思議な力が働いているのかもしれません。
例えば、物質は一見静止しているように見えても、分子レベルでは常に動き続けています。

家や土地、人や動植物、それぞれが固有の波動を持っているといわれます。
さらに、音や言葉、思考や感情にも波動があるとされるのです。
そう考えると、日常で起こる不思議な出来事も納得できるのではないでしょうか。

家や土地と自分の波動が合わないと、最初は居心地の悪さを感じます。
ところが時間が経つと慣れてしまい、違和感を覚えなくなることがあります。

これは
「自分が土地や家の波動に合わせていった結果」だと考えられます。

家や土地の波動は基本的に一定ですが、人の波動は日々変化します。
気分が良い日もあれば落ち込む日もある。
その変化の中で人は少しずつ調整しているのです。

ただし、家をリフォームしたり、土地の使い方を大きく変えたりすれば話は別です。
増築や車庫の建設によって、新しい木材や素材の波動が加わり、土地全体の雰囲気も変わります。
その変化が心地よく感じられるかどうかは、人それぞれです。

 
 

私の家には犬がいます。
飼い始めたばかりの頃、
数日間はソファの下に隠れたり、落ち着かずソワソワしていました。

しかし時間が経つにつれ、安心できる場所を見つけていきました。
リビングの隅や廊下の一角、そして私の椅子の下。
今では11歳になり、家中どこでも自由にくつろぐようになりました。
食卓の私の椅子に座っていることもあれば、仰向けになって眠ることもあります。
この家全体が「安心できる居場所」になったのだと思います。

 

犬を見ていると、人間にも同じことが言えると感じます。
自分の居場所があると、安心して、のびのびと素の自分でいられる。
だからこそ「居場所」とは、心が安らぎ安心できる空間なのだと思います。

 

では、居場所は家の中に限られるのでしょうか?

ほとんどの人にとって、自宅は大切な居場所であるはずです。
しかし、自分が安心できる場所は家の外にも作ることができます。

たとえば、職場はどうでしょうか。
あなたにとって居場所になっていますか?

参加しているコミュニティには、安心していられる居場所がありますか?

もし
「会社に行くと一日中緊張して落ち着けない」
「コミュニティにいても、自分がいてもいなくても同じだと感じる」
と思うなら、その場所は今のところあなたの居場所ではないのかもしれません。

 

けれども、そこで諦める必要はありません。
居場所は「作ること」もできるのです。

居場所とは、安心できる空間であり、人と心がつながる場です。
それは物理的な空間だけを指すものではなく、自分が持つ才能や特性を発揮できる関わり方の中にも生まれます。

たとえば、ちょっとしたミスや細かい部分に気づける人なら、
それを勇気を出して伝えてみましょう。
きっと周りから感謝されるはずです。

逆に、小さなことにくよくよしない人なら、
落ち込んでいる同僚や仲間にとって心強い存在になれます。
ただ寄り添い、話を聞いてあげるだけでいいのです。

 

どちらにも共通しているのは「ありがとう」と言ってもらえること。

人に感謝することはもちろん大切ですが、誰かから感謝される体験もまた、心を満たしてくれます。
その「ありがとう」が積み重なることで、自分に自信が芽生えてきます。

自信がないと「ここは自分の居場所ではない」と感じやすくなります。
逆に、小さな自信を少しずつ積み重ねていけば、
それがやがて大きな自信となり、自分の居場所は広がっていくのです。

つまり、自分の居場所は外から与えられるものではなく、
自ら築いていくものなのかもしれません。

家の中であれ、職場であれ、地域やコミュニティであれ、
自分が安心できる場所を見つけ、育てていく。
その積み重ねが、心豊かに生きるための大切な土台となるのです。

 


≪ WiLL編集室 中山ゐるさんのこと