Always calm down


地球はいつだって 穏やかなの...
みんな違ってあたりまえ
    必要なのは 心の余裕かな


「痛ーーっい!」
仕事中に足を挫いてしまいました。痛くて、痛くて、しばらく立ち上がれませんでした。
スポーツをしないので、捻挫がこんなに痛いとは(涙)

私は不器用なくせに合理主義で、あれもこれも同時に進行させて自己満足しています。
一日の始まりからそうです。
コーヒーを淹れながらLINEの返信を打ってパソコンを起動させて机の上を拭く…と言った感じです。

仕事上、一つに集中しなければならないときもありますので、一日中そうしているわけではありませんが、
雑用的なものは一気にやってしまいたい気質のようです。
それを合理的と言うかどうかは定かではありませんが、同時にこなしている(つもりの)自分に酔っています。
本当は不器用だから、出来たときの快感がたまらないだけなんだと思います。

足を挫いたときも、その日の仕事を終えて片付けと同時に次の日の準備をしようとしたときでした。
明日の準備…というと聞こえは良いのですが、
「これって、今やらなくても良いことだよね?」というものでした。
それをしないで帰っても何の支障も出ない・・・次の日だって、すぐにそれに取り掛かれるかもわからないことなのに、
「今やっておけば後で困らないかも?」と頭に浮かんできて手をつけてしまったんです。

片付けるつもりが逆に散らかってしまいます。
でも、やりたくなっちゃうんですよね。直ぐに…笑。

体は片付けて帰ろうとしているのに、頭の中は次のことをしようとしている状態。
体は「あれ?片付けるんじゃなかったの?じゃ、手足の動きを変えなくちゃ…」
と切り替えようとした瞬間に足を捻ってしまったのです。

痛みとはありがたいものですね。
痛みをこらえて床に横たわっているとき、不思議と穏やかな気持ちになったんです。

痛くて何も考えられず、その痛みだけに集中していたせいでしょうか。
一時的に思考が止まり、動きたくても動けないので、痛みを和らげたいことに必死。
この和らげたいという気持ちが穏やかな気持ちにさせてくれました。

しばらくして頭に浮かんできたことがあります。
子どもの頃からよく言われていたこと。
最近でも言われること。
「あなたはのんびりしてる!」です。

のんびりしてて不器用なんて救い用がないですよね。
要領が悪いのです。
本当は合理的にできる人ではないのだと思います。
不器用な人が急いで動いたらどうなるか…想像してみてください。
上手にできるわけがないのです。

この痛みのおかげで、毎日の行動を振り返ることができました。
直ぐにしなくても良い事に時間を使っていて、無駄が多いということです。

ですが、人間って、無駄なことが大好きですよね。
無駄だとわかっていてもやってしまうことはありませんか?
私はスマホゲームもやるし、YouTubeもダラダラ観てしまいます。
連続ドラマは見逃し配信で朝まで観ることもあります。

それを無駄なことだと言う人もいるでしょう。
ゲームしなくても生きていけるし、YouTubeやドラマだを観なくても生活していけますから。
でもね、やっぱり、無駄が好きなんですよね。人間だから!

周りを見ると無駄なことがたくさんあると思います。
建造物やファッション、美しいと言われるものには無駄な部分があるように思えます。

例えば、四角いビルより東京タワーやスカイツリーが美しく見えるのは、機能的には必要でない無駄な部分があるからです。
無駄と言うと語弊がありますが、電波のために作られた東京タワーやスカイツリーなら、その機能が果たせれば何でも良かったはずです。
曲線よりも直線の方が設計は楽だし、材料も少なくて建てる作業も早いはずです。

ですが、その曲線や凹凸があるから見る人を魅了させます。
この無駄な部分があるから人は感動するんですよね。
真四角な東京タワーだったら、わざわざ見に行こうと思いませんし…。

ファッションも同じです。
装飾があるから美しく見えます。

身体を保護するという洋服の機能だけを考えたら、装飾は無くても良いのかもしれません。
装飾が無ければ無駄に布を使うこともありませんよね。

その他にも、世の中には無駄なことがなんとも多い気がします。
この無駄とは、”デザイン”と言い変えることができます。
無駄なことで美を創り出し、人々に感動を与えるのですね。
人間が創るデザインは素晴らしいと感じます。

なので、巧妙にデザインされた建造物やファッションだけでなく、
ゲームやYouTube、あらゆる趣味と言われるものは生きていく上では必ず必要というものではないけれど、
人の心に感動を与えるツールの一つなんだと思います。

自分に似合う洋服を見つけたときに嬉しくなるのと同じく、趣味から得る喜びは、
穏やかな心をつくる上で大切なことなのかもしれませんね。

したがって、穏やかな心をつくるには心の余裕が必要です。
精神的な余裕はもちろんのこと、時間的にも物理的にも余裕があるから穏やかで過ごせるのだと思います。
“デザイン”として例えた”無駄なこと”。
それは、穏やかに生きるための “人生のデザイン”とも言えますね。

少し捻挫について話を戻します。
捻挫には、2〜3日で良くなる場合もあれば1ヶ月以上も完治しない場合もあるようです。
関節は必ず動く箇所なので、どうしても普段の生活に支障が出ます。
不注意だったとはいえ、すごく損をしたと思ってしまうかもしれません。
ですが、その経験にはメッセージがあるようなんです。

今の自分に伝えるためのメッセージです。
痛みの度合いや捻挫の部位にも意味があり、
さらには、捻挫した場所がどこだったか、時間は、そこには誰がいたか、
などでメッセージが変わってきます。

足の捻挫は
「今はそれ以上動かないで!」
「その予定を変更して!」
などです。

手(腕)の捻挫は
「誰かに助けてもらって!」
と言う意味や他人をコントロールしようとしていることもあります。

捻挫をした場所、そこにいた人に助けられた、などそのときの状況から今後のメッセージも受け取ることができます。
痛みの度合いやそのときの感情にも意味があります。
そばに誰かがいてイライラしていたとしたら、そのイライラする原因の一つとして、
相手が自分の思い通りに動いてくれないからということが考えられます。
「相手をコントロールしようとしていたことに気付こう!」
といったメッセージが受け取れますよね。

捻挫だけではありませんが、怪我や病気で普段の時間の使い方を余儀なく変更させられます。
できることが制限させられるので、あれもこれも…と欲張って動けなくなります。
制限された中で、何を優先するのか、重要なことは何なのか、そして、一番大切なことは何なのかという答えが出てきます。

私の捻挫の場合は、周りに誰も居なく、痛みだけに集中したおかげで直ぐに穏やかな気持ちになりました。
日々のごちゃごちゃした心がギブアップしたのでしょう。
穏やかな感覚を思い出せたのと、「もっと余裕を持とう」というメッセージだったのかもしれません。

“無駄なこと”というのは大事ですが、バランスをとることはもっと大事ですね。
無駄なことに時間を使い過ぎると心に余裕が無くなります。
焦る気持ちやイライラは穏やかでいられるはずがありません。

いつも穏やかな気持ちでいたいと思ったら、”無駄なこと”を楽しみ、
楽しいからといってそれだけに時間を使わないことですかね。
素敵な”人生のデザイン”をしていきましょう。

WiLLテーマ「穏やか」
← ウェブWiLL