今回のウィルのテーマは「意識」です。
昔「パワーか、フォースか」 という本がありました。
著書のかたの講演を動画で見たことがあります。

その時は、筋肉反射テストだったと思いますが、それで人間の意識レベルを測るという実験がされていました。
言葉によって誘導し数字を唱えながら、腕が下がるかどうかで、
意識が高い人、意識の高い国家という事で国ごとの意識レベルを図っていたような記憶があります。
しかし、信憑性については分かりません。

 

昔から聖者と言われる方、覚者、悟りを開いた人と言われる人たちがいます。
我々凡人が 感じもしない世界を、捉える能力が兼ね備わっているのでしょうか。

俗世間から離れ、山奥に籠ってすべての欲望を捨てながら、ひたすら自分自身を見つめ、
意識を高める修行をしながら神との交流を図ろうとする、そんなイメージを持ってしまいます。

しかし、通常の生活の場面において意識が高いとか、意識が低いとかという場合、皆さんはどんなことを想像するでしょうか。
意識の高低差は、国家単位では「民度」という表現がされます。
集団で作り上げている意識です。

歴史を振り返っても、他に対して無関心、自分たちだけの利益の追求の時代が続いていました。
「自分たちが良ければ、他はどうなってもよい、他がどうなるか関係ない」
という思考の中で生きてきました。

最近「今だけ、金だけ、自分だけ」という言葉を耳にします。
それは、昔から続いていたことだったのです。

環境問題に目をむけると、国内では今は各企業、各家庭も、自然環境を保つためのごみ処分のルールが徹底されています。
昔と比べて、都心部も驚くほどきれいです。
しかし、全く関心を示さず、平気でごみを捨てる人もまだまだいます。
そういう人達は、決して意識が高いとは言えません。

 

人権問題というのも、歴史的にも相当根深いものがあります。
例えばアメリカでは、黒人の差別が長く続いていました。
欧米人からすると、黒人も、黄色人種も人間だという概念がなかったのです。

キング牧師を筆頭に、国全体の意識が変わり始めました。
大変意識の高い方です。

男女差別もそうです。
アメリカはもとより、日本でも女性には選挙権がないとか、男女同権という意識がありませんでした。
何かにつけ「女、子供は黙ってろ」という言葉がまかり通っていました。

 

また、私の尊敬する高橋信次先生は、幼少時の時にいわれなき差別を受けていたと、著書に書かれていました。
出身元によって差別を受けていたのです。

果たして、その時代の人たちは、意識は高かったのでしょうか。
そのようなことに疑問を持つことなく育ってきた時代から、時の流れとともに、間違った価値観が、
表面の皮が一枚一枚とめくれていくように、私たちは一つ一つ意識が変化しております。

影響力のある方の発言がきっかけで、世の中の風潮が変わり、行政もそれに従って動き、
結果として、私たちの意識も全体で持ち上げられている部分があります。

 

ところで、現代社会は格差社会になってきてしまっています。
経済的な格差はもとより、情報格差が起きています。

私たちの知らないところで、意図しない法案が作られてしまうことがあります。
ネット情報で色々と知り得ることが出来る時代になってはいますが、国民の大半は知らないままです。
政府もマスコミも公表しないからです。積極的に知らせないのです。

つい先日も、テレビである法案に対しての街頭インタビューをやっていました。
インタビューで聞かれた人は
「え、そんなの知らない、聞いたことない」
等と、一様に驚いている姿が映っておりました。

その責任は政府にあります。
それを知らせないマスコミも同罪です。
しかし、それを積極的に知ろうとしない私たちにも問題があるのです。

いつの時代も、自分たちの生活の範囲だけしか見ていないと、
日本という国はどのような方向に向かっていくのかわからないままに、気が付いたら大変な国にされてしまいます。

 

冒頭に書いたような筋肉反射テストで、意識レベル等計らなくていいのです。
大事なのは、この地域をいかに守るのか、いかに良い環境にしていくのか、もちろん国に対してもそうです。
その延長線上に世界平和があるのです。

その様に常に考えていくことが、本当の意味での意識の向上になると思うのです。

 

世の中に起こっていることに対して、無関心ではいけません。
そして、広く物事に関心を持ちましょう。
自分のことしか考えていなかったならば、意識は高まりません。
広く社会のことを考えていくことが、今生においての最大の意識の引き上げ方だと思います。

 


【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所  穂苅秀郎

https://selabo96.com

1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。


≪ SE研究所 所長 穂苅秀郎さんのこと