今回のWILLのテーマは「手放す」です。
私たちは人生の中で、実に多くのものを抱えながら生きています。
物であったり、お金であったり、人間関係であったり、
過去の思い出や後悔、将来への不安であったりします。
一つ一つは小さなものでも、長い年月の中で積み重なると、いつの間にか心のお荷物になっていることがあります。
身の回りの物も同じです。
「いつか使うかもしれない」
「何かの役に立つかもしれない」
と思って取っておいた書類や資料、昔の道具などが、何年も使われないまま残っていることがあります。
本当に大切なものなら、大事に保管するでしょう。
しかし、「何となく捨てられない」という気持ちだけで残しているものもあります。
そうした物が増えてくると、空間を圧迫し、やがて不思議なことに心まで落ち着かなくなってきます。
私自身、整理整頓はあまり得意ではありません。
きれいにするときは一気にきれいにするのですが、崩れていくほうが早いのです。
それでも片付けが終わったときには、肩の荷が下りたように、身体も心も軽くなります。
ここには、単なる整理整頓を超えた意味があるように思います。
私たちの外側にある環境と、内側にある心は、決して無関係ではないのです。
しかし、「何でも捨てればよい」ということでもありません。
思い出の品や、自分にとって心の支えとなるものは、
たとえ他人から見れば価値がないように見えても、大切にしてよいのです。
大切なのは、「高価だから残す、安いから捨てる」ということではありません。
それが本当に自分に必要なものなのか、
それとも「捨てたくない」という執着によって残しているものなのかを見つめることです。
ここに極端に偏らない「中道」という考え方があります。
持ちすぎても心は重くなり、手放しすぎても人生は味気なくなります。
必要なものを持ち、大切なものを大切にし、役目を終えたものは感謝して手放す。
その人にとっての「ちょうどよいところ」を見つけることが大切なのだと思います。
そして「手放す」ということは、物だけではありません。
人間関係にも、手放すことが必要な場合があります。
親子であっても、いつまでも依存し合うのではなく、
それぞれが一人の人間として自立し、互いの生活を尊重する。
必要なときには助け合い、必要以上には干渉しない。
そんな良い意味で、さっぱりとした関係も大切なのではないでしょうか。
愛する人を失ったときも同じです。
親の遺品を整理するときには、
「これは親が大切にしていたものだから」
と、なかなか手放せないものです。
しかし、亡くなった人を大切にするということは、すべての物を抱え続けることではありません。
その人と過ごした時間や愛情、教えてもらったことは、物ではなく自分の心の中に残っています。
だからこそ、最後には「ありがとう」と感謝して手放す。
「どうぞ安心して、天上界で楽しく過ごしてください。私もいつかそちらへ行きます。そのときには、また一緒に楽しい時間を過ごしましょう」
そんな思いで送り出すことも、残された者にできる愛情なのだと思います。
そして最も難しいのは、心の中にあるものを手放すことです。
怒り、後悔、恨み、心配、執着、不安。
これらは目に見えないからこそ、手放すことが難しいのです。
だからこそ、静かに自分の心を見つめる時間が必要になります。
目を閉じて、
「自分は何に執着しているのだろう」
と問いかけてみる。
そして、もう必要のないものを一つずつ手放していく。
心の中のお荷物を一つ下ろすたびに、心は少し軽くなります。
心の曇りが一つ晴れるたびに、本来の自分が少しずつ見えてきます。
人生は、何かを手に入れ、積み重ねていくことだけではありません。
長い人生の中で、
「これはもう必要ない」
と気づいたものを、一つずつ降ろしていくことも人生なのだと思います。
手放すことは、失うことではありません。
余分なものを手放すことで、本当に大切なものを、より大切にできるようになるのです。
物も、心も、人間関係も、お金も、必要以上に抱え込まない。
必要なものには感謝し、役目を終えたものには「ありがとう」と言って手放す。
そうして心の中に空間が生まれたとき、その空いた場所に、新しい光が入ってくるのではないでしょうか。
だから今日、一つだけ手放してみる。
物でもいい。
思い込みでもいい。
過去への執着でもいい。
一つ手放せば、その分だけ心は軽くなります。
そして最後に残るものは、物ではなく、
「愛」と「感謝」なのかもしれません。
【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所 穂苅秀郎

1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。



