今回のWiLLのテーマは調和です。
調和と言うと、オーケストラの演奏が浮かんできます。
オーケストラは様々な楽器が、一人の指揮者に向かって、奏者全員が心を一つにして演奏します。
その姿は聞く側の心を揺り動かします。
しかし、もし一つでも演奏に乱れが生じたら、たった一つのために全てが台無しになってしまいます。
また、音のチューニングが出来ていなければ、不協和音となってしまいます。
それは不調和な状態です。
言い換えれば、周波数が合っていない、乱れている状態とも言えます。
聞いている人にとても不快な感情を与えてしまいます。
演奏する側も、楽しいはずがありません。
では、自然界の姿はどうでしょうか。
日本という国土は、四季がはっきりとしています。
冬は雪景色となり、全てが沈黙の時期を迎えます。
草花は枯れ、いったん地中に戻ります。
自然界の動物達の中には、冬眠に入るものもおります。
春は生命の目覚めの時です。
植物は大地から芽吹き、動物たちは冬眠から目覚め活動を始めます。
夏は肌が焼けるほどの暑さの中、動物も植物も生命力は全開の時期となります。
秋は実りある時期となり、実が落ちると共に、静かに休むための準備に入ります。
動物たちは食料の蓄えを始めます。
広葉樹は落葉の時期になります。
私達はその多彩な色彩の変化に感動を与えられ、やがて哀愁の漂う気持ちにさせられていきます。
これは天体レベルで生ずる、自然界での繰り返される姿です。
これも大自然の中で現れる調和であり、輪廻している姿だと言ってもよいでしょう。
さらに、大きな規模で見ますと、地球自身は太陽の周りを回っています。
月は地球の周りを回っています。
これも常に決まった方向に、同じスピードで回り続けております。
その動きに合わせて、一年は365日1/4、一日は23時間56分という単位が定められています。
もし、この天体レベルでのリズムに乱れが生じたら、どうなってしまうでしょう。
月日と四季のバランスは崩れてしまいます。
さらに動きが不安定になると、未曾有の大災害の連続にもなりかねないほど、地球環境がおかしくなってしまうかもしれません。
また、天体レベルでの乱れが生じたら、私たち人類はお手上げです。
どうすることも出来ません。
しかし何千年も何万年も、あるいは恐らく何億年も、地球も月も太陽も一定のリズムのまま、動き続けております。
その姿は、まさに大調和の姿だと思わずにはいられません。
調和というのは周囲を乱さない、ある一定のリズムに基づいた動きであり、
またひとつの目的に向かって協力し合う姿だとも、言えるでしょう。
不調和は、この一定のリズムに全体が従って動くその姿を妨げる働き、違う動きをする働きです。
そうすると全体が乱れてしまいます。
たった一つのことで、全体が乱れるということもあるのです。
体の中にも同様な事が言えるでしょう。
どこか調子の悪い箇所ができますと、体全体の動きに影響します。
そして心にも影響します。
苦しみが生じ、痛みも生じます。
そこで初めて健康に心が向き、
「早く元気になりたい、早く健康な体に戻したい」
と願うようになります。
不協和音が生ずると、その時に初めて気がつかなかった、調和という姿に心が目覚めるのです。
人間関係も同じです。
学級崩壊は、最初は一人か少人数の子どもによって引き起こされます。
それはやがて、ドミノ倒しのように全体が影響され、崩れてしまうこともあるのです。
これは、一般の社会生活でも同様のことが言えると思います。
私たちは調和を前提とした生き方が必要です。
調和を前提としたものの考え方、健康管理、人との付き合い方、それらが幸福への道のりとなるのです。
調和された日々の当たり前を意識するというのは、なかなか難しいことではあります。
しかし、その当たり前を意識して、目の前にあることが「ありがたい」と思える心がないと、人間の心は粗雑になります。
自然の理に適った生き方をし、それ自体に対して、ありがたい気持ち、
感謝の気持ちで生きていくことは、人間としての品性と人格の向上に繋がります。
周囲の人、もの、事象に対して常に調和させる事を考え、行動しながら、
人生を生きてみるのも良いのではないでしょうか。
【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所 穂苅秀郎
1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。