WiLL100号記念おめでとうございます。
今回のWiLLのテーマは「信じる心」です。
「信じる」と言うと、「鰯の頭も信心から」という言葉があります。
また、「信ずるものは救われる」という言葉もあります。
良いのか悪いのか分かりかねる言葉です。
確かに正しいものを信じると、幸せな道が待っているでしょう。
しかし間違ったものを信じてしまうと、今度は不幸の道が待っています。
物事の順番には二通りあります。
「先に信じて結果をみる見方」と「結果を確認して確信を持った上で、信じるという見方」です。
どちらを優先してみるかで物事が変わってきます。
世の中には様々な誘いがあります。
その中には社会問題化しているものもあります。
宗教の勧誘、ネットワークビジネス、投資話、不正アルバイトなど、様々なものが渦巻いています。
親しい知人から誘われたから信用してしまうのか、
すごいよ、すごいよと煽られて信じてしまうのか、
儲かるという一言に目がくらんでしまうのか・・・
それは、ある面、洗脳されていくのと同じです。
それらの情報を鵜呑みにして信じていいのかどうかは、別問題となります。
さらには、一番信頼を置かなくてはならないはずの政治やマスコミの情報すら、真実を本当に伝えているのか、怪しい世の中になってきてしまいました。
信じることを先行させてしまうと、その何割かはトラブルになるケースがあります。
信用していたのに騙された、そんなはずではなかった、ということになりがちです。
これは、話を持ってくる人が悪いのでしょうか。
それとも、受ける側がいけないのでしょうか。
これもまた難しい問題です。
しかし私から見たらどっちもどっち、という感じもいたします。
私たちは欲しい物を買う時に、カタログや商品を見て他とも比較して決めることが一般的だと思います。
例えば、スーパーでキャベツを買う時に、いきなり手に触れたものをそのまま買い物かごに入れる人はあまりいないと思います。
他のキャベツと見比べて、良い方を選んでいる人が一般的ではないでしょうか。
しかし宗教的なものや、儲かる儲からないという話などについては、
その辺の比較がなされずに、言われるままにコロッと信じてしまう人が案外多いと思います。
これは本当に良いものなのか、信じて良いことなのかという確認作業をしていないことが原因です。
安易に信じてしまうと、後で、経済的に大きな損失や心の苦しみがついて回ります。
それが更にひどい場合、全てを失い人生そのものをダメにしてしまうこともあるのです。
物事は、自分の目で良いのか悪いのか、正しいのか正しくないのか、これをしっかり確認して、その上で納得できれば良いのです。
確かにその通りだというように、腑に落ちるような形で物事が判断できた時に、初めてそこに信頼が生まれるのです。
良い意味で、全てに対して疑うことです。
高橋信次先生は、「常に疑問を持ちなさい」、「疑問に対して追求する、そして答えが出て正しいものであれば そこで初めて信じることができるのです」と言われておりました。
自分自身の価値基準で信じることを優先するのか、
あるいは間違いなく正しいという確認をした上で信じるのか、
そのものの見方が、人生を大きく左右させてしまうのです。
私たちは人を騙してはいけません。
しかし騙される側になってもいけません。
一見、騙される側は罪がないように思えます。
しかし実は、騙す人をさらに悪の方に心を傾けさせているのです。
これも冷静に考えてみたら罪なことです。
だから私たちは騙されてもいけないのです。
騙されないようにするには智慧が必要です。
常日頃から知識を吸収する学習能力が必要です。
物事を比較して、どちらが正解なのかを見つめる訓練がなされなくてはいけません。
良い意味で、疑うことも必要なのです。
それは生きるための人生の智慧です。
比較するものの見方と智慧があれば、人生のリスクはだいぶ回避されると思います。
結果的にそうなったとしても、そのことによって、その時の自分自身の思考はどうだったのかを見つめ直し、
そして、その経験を生きる糧にしていくことが人生の中で大事なことだと思うのです。
誰にでも失敗はあります。
しかしその失敗があるからこそ、人としての成長があるのです。
【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所 穂苅秀郎
1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。