今回のWiLLのテーマは「柔軟」です。
柔軟と言うと言葉の通り、柔らかいものを想像します。

物には柔らかいものと、硬いものが混在しています。
日用品でも硬いものと柔らかいものがあります。
それぞれには役割があります。

例えば、物と物をつなげる時にはクッション材を使うことがよくあります。
クッション材は、当然ながら柔らかくなくてはいけません。
硬いもので両側を押さえた時に、その中間を埋める役割がクッション材です。

柔軟というのは、色々な形のものを自らの形を変化させて受け止め、
そして右にある硬いものと左にある硬いものを、うまく調和させてつなぐ役割があります。
それは日常の建築物の構造を見ても分かるでしょう。

柔らかいものと硬いものには、それぞれの役割があります。
そして柔らかいものというのは、固いもの同士をつなぐサポート役として存在しているのです。
それは硬いものを受け止め、左右にある両方の硬いもの同士を円満につなげる働きです。

 
 

それはものに限らず、日常の人間関係においても言えるでしょう。
例えば、個性の強い二人が目の前にいるとします。

それぞれが、色々と意見を言い合っている姿を想像してみてください。
お互いに主義主張が違えば違う程、収拾がつかず、話の折り合いを付ける到着点がみえなくなります。

その時に、中間に立つ人が柔軟な心で、どちらにも加担することも無く、
公平な心で双方の意見を聞き、一致点か妥協点を見出して円満に到着点を作る。
両極端な考えで意見する人たちを、心の接着剤としてうまくまとめる。

いわゆる仲介役の立場ですが、そういったことも人間関係には必要であると思います。

 

家庭の中では「子はかすがい」と言います。
昔のことわざです。

夫婦仲が悪かったり、ギスギスしている時にも中間に子供がいることで、
それがクッション材となって夫婦の間をつなぎとめてくれる。
そういったことで夫婦や一家の円満さを取り戻せる、あるいは保てる、その様な働きがあると思います。
その役割は犬や猫といったペットも同様です。

 

世の中、硬いもの同士だけで横に並ぶと、どうしてもギスギスしがちです。
反面、柔らかいものだけになってしまっても、逆に締まりがなくなってしまいます。

ここに固いものと柔らかいものが、程よく調和し、混じり合うことで全てのものが丸く収まる、
円満に収まるという形になるのだと思います。

 

柔らかい心を持った人の方が包容力があります。
硬い心だけになってしまうと、自己主張や意思力は強くなるかもしれませんが、
反面物事の融通がきかなくなってしまうと思います。

また自分が自分がとなり、自分だけが正しいと思い込む姿勢も硬い心になってしまいます。
すると人と人との壁ができてしまい、やがては周りの人から相手にされなくなってしまいます。

柔らかい心を持つ人、柔軟な心を持つ人は、人間関係の場において常に相手に合わせられるように、
自分の心を柔軟に変化させ受け止めることができる・・・そのようになると思います。
 

その姿は、あたかもコップに入れた水の姿のようです。
水はどんな器であっても、その姿を変化させ、そして隅々までまんべんなく広がります。
そのような心を持つ人はどんな人に対しても合わせることができるので、
よほどのことがない限り、多くの人に好かれるのではないでしょうか。

また物の考え方に対しても、固定概念や一つのことに固執するのではなく、
あるテーマが与えられた場合でも、様々な角度から柔軟に発想できるでしょう。
そのような人は、思わぬひらめきや発見で物事を作り上げたり、環境を変える力が出てくると思います。

 

このように、柔軟な心を持つということは、メリットはあれどデメリットは全くないということになるでしょう。
ただ生身の人間ですから、もちろん心の中には硬い部分もあってしかるべきだと思います。

いざという時には自分の主義主張が出来、自分の意見や意思を貫き通す事も必要です。
しかし普段の日常の中では柔軟な心で、いろいろな人の話を聞き受け入れ、和やかな人間関係を作る。
自分の周りで平和な環境を作り上げていく。そのような人生が送れたら、とても素晴らしいと思います。

緩急自在という言葉もありますが、そんな心で私も生きていきたいと思います。

 


【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所  穂苅秀郎

https://selabo96.com

1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。


≪ SE研究所 所長 穂苅秀郎さんのこと