まちトレでリハビリする ②
「まちトレ」とは言っても、
リハビリの一環で各種マシーンを利用するのが俺の目的である。
軽い負荷で正しい姿勢と正しい呼吸法で多数回使用して、
不自由な手足の可動域をミリ単位で拡大していくやり方だ。
この方法は安全で疲労も少ない。
誠に安全安心で利用する側も施設側もリスクヘッジも万全な方法だ。
しかし俺には
スクワットマシーンでは30kgをスイスイ20回やるよりも、
MAXの100kgを必死で6回やって、グタ〜っとしたいのだ。
しかし、これはPT(Physical Therapist 理学療法士)の強烈なる反対にあう。
『絶対にダメです!急な血圧上昇を招きます。麻痺足への負荷によるクローヌス[※1]の出現があると困ります。認めません!』
この両者の相違をアウフヘーベン[※2]するのが利用者である俺の自己責任でもあり、自業自得でもあり、言語道断なのである。
40kg、45kgと刻んで負荷を高めスイスイとやり、
厳しい目ヂカラで見つめるプロとしての情熱一杯のPTさんとともに着地点を見い出す事が俺の役目なのだ。
以上の点が、2ヶ月目以降の克服課題となる。
次回は「まちトレ ③ スタッフの一言に泣けた、涙した」です。
※1. クローヌス:麻痺足などで不意に伸縮すると生じる規則的かつ連続する動き。
※2. アウフヘーベン:哲学者ヘーゲルが弁証法の中で提唱した概念。相反する事柄をより高い領域で融合する考え方。[ 止揚 (しよう) ]
脳出血社長の賦活コラム
株式会社金剛 社長 遠藤伸一