K・K氏遠方より来たる有り また楽しからずや(論語、学而第一、1)

K学院大学時代からの親友K・K氏がK本県より遠路はるばる上越に来てくれた。
駅の改札口で30数年振りの再会に左下肢装具を付け、杖を頼りに歩く俺を見て、K・K氏は周囲の人目もはばからず嗚咽おえつの声を上げた。

「何かが突き上げて、こみ上げてきたばい。ぐらしかばっかじゃなかたい。」
(かわいそうーという気持ちばかりではないのだ)

俺の外見的変化に感性豊かなK・K氏の童心溢れる表現に学生時代と変わらぬ赤心せきしんを見た。
学究肌のK・K氏はK本大学の大学院からK務員となり、今はハイデガーの翻訳家である。
(学生時代はヘーゲル研究生だったが、ヘーゲル学徒は命がいくらあっても足りないとの事。ヘーゲルの闇は深いのだ。)

20代の友情が60代でも続き、お互いの残りの人生を如何いかに生きるのかを語り合う親友が、時間・空間を超越して目の前に現れた不思議な2日間だった。
次は俺がK本市へ訪れ、蜂楽ほうらく饅頭の白餡の奴を食べつつ大いに語り合おう。

 

(それなりの人生経験を積むせいか、論語(古典)の一節がずんとはらに落ちる)



脳出血社長の賦活コラム

株式会社金剛 社長 遠藤伸一

 


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