「時代」
俺の仕事仲間の一人に『時代』君がいる。もちろん、人の名前であり「ときのり」君と読む。
41歳の若さの彼は、年齢以上の人間的幅と余裕、変事にも動じない冷静なる判断と提言をする。
どんな人生経験を積めば、こんなにも器の大きく、肝っ玉の太い人となるのかと見習うことが多い。
『時代』君は小学生の頃より、一人、全国津々浦々のローカル線を旅し、子どもながらに世間の見聞を広めたことだろう。
一人旅する行動力と孤独を楽しむ余裕、そして、それを許すご両親の度量の深さを親としてしみじみ感ずる。
『時代』君の事業は、お父さんから譲り受けつつあり、そのバトンタッチも守成も上手く行われている。
『時代』君の祖父が亡くなられた時に、奥様であるおばあちゃんから遺品のノートを見せてもらった。
それは孫(時代君のことだろう)と一緒に英語を学ぶ為の復習用英字日記だった。
その英文の確かさ、ボリュームに圧倒され、俺の心の奥底に何かが深く刻印された。
おじいさんは英語の教師か・・・いやいや、商売を手広くやっている勤勉でよく身体の動く人だった。
上越地域で初めてバイク(スーパーカブ)でルートセールスを行い、商才と行動力に溢れたビジネスマンだった。
あの時のノートを見た驚愕は今でも突き刺さったままだ。
やれドラッカーだの石門心学だの、知識を広げる前に学び実践する事は、目の前に気付きの知恵の石としてゴロゴロ転がっていることを、おじいさんはノートの中で魂となって教えてくれている。
最後に『時代』君は、有限会社山田損保事務所の若きリーダーとして、これからの時代を築く漢である。
脳出血社長のWiLLテーマに一言
株式会社金剛 社長 遠藤伸一