自己を語ることは卑しいことである

“感謝しますぅ”

WiLLでの会社事業広告、リハビリコラムにて、
編集長の中山さんに甘えてばっかりで “感謝しますぅ”。

最近やたらと目に付く表現の一つに、この “感謝しますぅ” があります。
お礼やお詫びの文章の最後にこの言葉が追加されて、それでおしまい。
全てが帳消しでチャラになり、許される。
そして善人となる。

しかし、受け手の側は、感謝されてそれでどうなるのだ?

我が国にはマトモな大人が取るべき生き方の常識として、「報恩」恩に報いるという修身教育があった。
親孝行、長幼の序、夫婦愛、友情、
地域社会による公共心の育成、
更に大きく広がっての愛国心、
これ全て、基本は「報恩」である。

偉そうに書いている俺は病で倒れて一人では何も出来ない人間の境遇となり、
周囲の人々(妻、家族、社員)の深い情と恩によって支えられて生きているのだと
腹の底から悟った。

そして、この恩と情に報いるために立ち上がって生きねばならないと決心した。

信念となると、たとえ不自由な体でも自ら行動に移せるものだ。
仕事をするのも、リハビリへ出掛けるのも、全てこの為だ。
まだまだ返すことは出来ずに、深き恩と縁に忝さかたじけなと申し訳無さで一杯である。

 


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