Do you need dreams and goals?
夢があれば
それでいいの?
目標 立てたら苦しくなった...
夢に向かっているはずなのに...
その夢って
本当にあなたがしたいことなのかな
新年になると、一年の抱負や目標を立てる人が多いですよね。
「今年は◯◯をする」
「◯◯になるために◯◯をする」
などと決意します。
あなたは今年の目標を立てましたか?
なぜ、人は目標を立てるのでしょう。
そして、その目標を目指して進むことができるのでしょう。
それは、目標を達成した人にしかわからない、達成したときの高揚感を得られるからです。
例えば、ダイエットに挑戦して成功したときの達成感は嬉しいものですよね。
禁煙・禁酒など禁止する目標を立てて成功する体験も同じです。
禁止の中には禁薬(禁忌薬ではなく私が作った造語です)もあります。
私は16歳のときに気管支喘息と診断されてから、毎日5〜6種類の薬を飲んでいました。
胃薬も含め錠剤の数は一日で15粒以上。
吸入器も出してもらっていたので、病院の定期受診で出される薬はチワワを抱えるほどの大きさになります。
入院や夜中の緊急外来も頻繁で、受診するたびに薬の数が増えていき、
何年も薬漬けになっていました。
25歳のときには喉に穴を開けて人工呼吸器を入れる治療法を主治医に提案されたこともあり、
あんなに大量の薬を飲んでいるにもかかわらず、いつやってくるかわからない発作に怯えて過ごしていました。
特に冬の冷たい外気が怖くて、
室内から外に出るときは一気に空気を吸い込まないように、いつも慎重に生活していました。
最初の発症の原因は松や杉の花粉でしたが、秋の稲にも敏感になり、
一年を通して気の緩む日は少なかったように思います。
それが今では、禁薬することができました。
「薬漬けになりたくない」という思いが薬をやめる目標になり、
何年か掛けて、その目標を達成できたというわけです。
もちろん、お医者さんと相談しながらです。
夢や目標を立てるときは未来を想像して考えますが、
ポジティブな想像だけではなく「◯◯しない」という禁止事項からも立てることができますね。
子どもは幼稚園や保育園で「将来の夢」を発表する機会がありますね。
卒園式には
「大人になったら◯◯になりたいです」
と発表するのが定番になっていると思います。
子どもは本気で考えて、
アニメの戦隊ヒーローになりたい!
と発表する姿はとても可愛いですよね。
それが中学生くらいになると、かなり現実的な目標になっていきます。
今の時代、夢を持てない中学生も多いと聞きます。
その原因には、
「失敗したら恥ずかしい」
「私にはできっこない」
という思い込みもあるようです。
小さな頃に思い描いた宇宙飛行士やパイロット、戦隊ヒーローにだってなれるはずなのに、
学力や体力に自信を失って、挑戦する気持ちが失われてしまいます。
誰かと比較して
「自分は劣っている。失敗したくない」
だから
「できない」
となるのです。
そして無難な目標を考えます。
その無難な目標で満足できない子は夢や目標を立てられなくなり、夢がない中学生と言われてしまうのかもしれませんね。
そして適当に決めた目標を自分の夢として定義しているのかもしれません。
「戦隊ヒーローになりたい」
と言える環境なら良いのに…と思います。
ですが、それでも「将来の夢」というものを持っていますよね。
大人になると将来の夢を語る機会も減って、周りからも質問されることがなくなります。
せいぜい入社試験のときに聞かれるくらいでしょうか。
「将来の夢は?」
と。
大人になったら夢や目標は必要ないのでしょうか。
転職を繰り返した人は、夢を実現させるために転職したと胸を張って言っていますか?
転職にも大きく分けて2種類あり、
仕事そのもののやり甲斐を感じられない場合と、人間関係の場合があります。
人間関係の場合は、
自分自身を変えない限り、次の転職先でも同じような問題が起こります。
賃金面を含めた仕事のやり甲斐の場合は、「そこで吸収したいものが無くなった」ことになるので、
一つの卒業のようなものです。
次のところで新しいキャリアを磨くのも良いですよね。
夢や目標に向かうための転職なら、迷っていないで新しいことに挑戦してみましょう。
せっかくなら前職と同じではなく、違った職種や同じ職種の違う部門で働いてみることをおすすめします。
転職での注意点は、前職で満足感を得たかどうかで決めてくださいね。
小さなことでも、やりきった感のような感じがあれば転職を考える時期です。
事務職を経験してきたなら次は営業をやってみるとか、
一つのことを習得してから次に移ると、前職で覚えた知識が生かされ、次の仕事での幅も広がります。
それには目標設定が大切になってきます。
ただやみくもに達成感や満足感を得ようとしても難しいので、
「◯◯ができるようになる」といったゴールのラインを決めると良いでしょう。
以上のように小さな目標について話してきましたが、人生の目標や夢となると難しそうですよね。
そもそも夢とはなんでしょう?
夢とか人生の目標なんていうと、
ものすごくスケールの大きな何かを成し遂げなければならないような気になりますよね。
大きな夢を持つことは、とても素晴らしいことだと思いますが、
人それぞれ考え方も日々の過ごし方も違っているので、夢を持たない人も少なくありません。
夢を持たない人にとっては、将来の夢の話をされると、夢や目標がないことに焦ってしまいますよね。
でも焦らないで!
持っていないように見えて実は持っているのです。
「もう一軒行って営業成績を上げる」
「今日の料理はレシピを見ながらプロ並みに作る」
「一日一回にっこり笑う」
といったちょっと頑張ればできそうなことを考えたことはありませんか?
先日、文療作家のまみやゆうきさんに「夢=やりたいこと」と教えていただきました。
夢や目標というと、なんだか大それたことのように思えますが、
自分のやりたいことならいくつか出てきそうですよね。
そう考えると、夢は大きさではなくて、
どれだけ夢中になれるものなのかどうかが重要です。
好きなことをしているとき、時間を忘れて没頭していた経験はありませんか?
趣味があれば尚更ですね。
「ギターを弾けるようになる」
「本を1ヶ月に3冊読む」
など、好きなことを更に深めていく目標は考えているだけでも楽しくなります。
このように、夢や目標は人生全体に関わるものもあれば、短いスパンで達成できそうなものもあります。
無理に大きな夢や目標を決めて、その夢と現実の差を埋めようとストレスを抱えるよりも、
「今、何をしたいのか?」
と目の前のことに集中するほうが健康的ですし、なんといっても幸せですよね。
無理に夢を決めて悩んでいる人のエピソードがあります。
その人は深く考えているように見えて、実はただ迷ってるだけでした。
「ああしよう、こうしよう、こっちが良いかな」
と思考が行ったり来たりしているだけで、実際には前に進んでいなかったのです。
その人とは…以前の私のことです。
未来の夢に目を向け過ぎてしまい、目の前にあるたくさんの小さな幸せを見失っていました。
夢や目標を持つことは大切ですが、目の前の幸せを感じられなくなったら本末転倒ですよね。
さらには、大人だから夢なんか持ってはいけない…と決めつけないようにしましょうね。