A living sign
急いで ... 走って ... 無我夢中で ... 何も残ってないかもしれないけど それでも 今・・・ あなたが 輝いているのは 生きてきた しるし
人生には節目があります。
ターニングポイントといって、今まで生きてきた環境とはガラッと変わったり、性格までも変えてしまう出来事が起こります。
意図してそれを望んでいるわけではないのに、自分の置かれている立場や周囲から見られている「私」という存在が変化するのです。
「あのとき、なんでこんなことができたんだろう…なんでこんなことになっちゃったんだろう…?」
そう考えることはありませんか?
私の人生の中にも、いくつかのターニングポイントがありました。
まずは3歳のときです(若っ!笑)。
幼稚園に入園したばかりの出来事で、担任の先生が
「この中でお漏らししている子がいます。全員、席に着いて! これから一人ずつ検査します!」
と一人一人チェックしました。
その時の犯人は、私…。
ビクビクしながら先生が回ってくるのを待ちました。
クラス全員の中で恥ずかしい思いをして、
『もう二度と失敗をしちゃいけない!』
と思ったんです。
今思えば、失敗を重ねなければ成功なんてあり得ないし、
『人生の最高の失敗は何もしなかったこと』
とも言えます。
ですが、3歳の私には
「失敗すると恥ずかしい」
という思いが芽生えてしまいました。
それ以降、幼稚園でも小学校でも、
失敗しないように…
と慎重に行動するようになりました。
授業中は手もあげない発言もできない子で、人の後ろに隠れて見つからないように過ごしてきたのです。
それが、6年生のときに2回目のターニングポイントがありました。
級長や委員長、全校生徒の前に出ることや学校代表で作品が新聞に載るなど、
今まで目立たないように溜め込んでいたエネルギーが噴き出した1年間でした。
授業中もよく先生に指されるようになり、人前で話をする機会が増えていったんです。
ところがある日、クラスで皆に行事の報告をしなければならなかったのですが、
風邪気味だったせいか鼻水が止まらなく、上手に話すことができませんでした。
そのとき、3歳のときの
「失敗したら恥ずかしい」
という気持ちが湧き出てきて、鼻水と涙でぐちゃぐちゃに。
それ以降は流れの如く元の自分になっていきました。
3歳からの私も、小学校6年生の私も、
「私」という存在はありましたが、周りから見たら全く別人のようです。
周りの目…
そんなことよりも、自分自身の内面にある
「何か」
が変化したんですよね。
考え方とか性格とか、そういったものではなく、心の奥深いところにある何か・・・。
それは生まれたときから持っているものなのかもしれません。
あの日、
『失敗してはいけない』
という思い込みを外すために、
『失敗してもいいんだよ』
と6年生の私に誰かが教えてくれたのかもしれません。
誰か…?
先生?
友達?
もしかしたら自分自身?
しかしそのチャンスを与えてくれたのに、3歳から出来上がった心の癖は強かったんだと思います。
目立つことを嫌いになってしまいました。
今でもその癖は残っています。
人並み、中くらい、平均、という大量生産でできそうな商品でいようとする傾向があります。
人は商品ではないけれど、自分の意思で、居心地の良い場所を決めているのだろうと思います。
私の3歳からの居場所、
6年生のときの居場所、
それは自分で選んでいました。
どんな場所なら心が安心するか…
居心地が良いのか…
という基準で、無意識にそれを選んできたのです。
その後も、中学生、高校生・・今年とターニングポイントになる出来事がありました。
その度に、自分自身の内面にある
「何か」
が変化しています。
性格は変わらないと言う人もいますが、私は、性格は変わると考えます。
子どもの頃にできた心の癖や考え方は、一つの出来事によって変化するからです。
「私はこんな人」
というのは、ただの『思い込み』だということです。
生まれつきの骨や筋肉の付き方が人それぞれ違っていたり、顔が違うのと同じで、生まれつきの性質もあるでしょう。
ですが、カルシウムやマグネシウムで骨を強くしたり筋肉をつくったりできるように、
性格にも肉付けをして弱い部分を強化していけるのだと思います。
そのチャンスが人生の節目、ターニングポイントです。
悪い心の癖を付けてしまったら、それを変化させるチャンスです。
悪い心の癖…と言いましたが、
良いか悪いかは自分の思い込みであって、それぞれに良し悪しがあります。
物事には間違っていることなんて何もありません。
間違っていると思い込むことこそ、自分を苦しめていくのだと思います。
『失敗してはいけない恥ずかしいことだ』
と思い込んでいた癖は、私にとっては悪いことであって、
人によっては、失敗して恥ずかしいと思うことを心に持っている方が、無鉄砲な人には「良い癖」になることもあります。
めちゃくちゃな生き方をしないためにも、少しは反省する心も必要だからです。
どちらにしても、
生きている『しるし』を刻んでいきます。
どんなあなたでも、今が輝いていたら、それで良いですよね。
2020年が終わり2021年に。。。
皆様のご健康とご多幸をお祈り致します。