Harmony with yourself
空を見上げてごらん...
調和の光が見えるはず
見えないのは
見上げてないからかな...
「もっと個性的な、あなたのカラーを出したら良いですよね!」
先日、いつもお世話になっている人から言われました。
ここのテーマの文章は、当たり障りのないオブラートに包んだ書き方になっているとのこと。
私らしくないと言うのです。
子どもの頃から、まぁるくまぁるく無難に過ごしてきて、至って普通の大人になっていたつもりでしたが、
分かる人には見えちゃうんですね…内面のトゲが(笑)
今回のテーマは『調和』
「調和」という言葉は、子どもの頃から好きだった言葉です。
先の、まぁるくまぁるくの姿勢が「調和」だと思ってきました。
が、
それが、大きな勘違いをしていることに気づきました。
内面のトゲを隠すことが調和ではなかったんです。
でこぼこしたトゲがあるから「私らしさ」があったのです。
トゲは悪いものではなかったんです。
「調和」について特に考えたことはありませんが、
バランスの良いものを見ると安心するし、調和された一定のリズムを聴くとリラックスして眠くなります。
調和されている状態は、とても心地よいものですよね。
特に子どもは敏感なので、調和された空間にいると落ち着いているようです。
大人になると感受性が薄れてくるといいます。
人は最初に見たもの聞いたものに影響を受けやすいので、それに反応して心が揺れ動きます。
感動したり、怯えたり、嬉しくなったり、悲しくなったり、色々な感情が出てきます。
純粋な子どもは体験したものを素直に表現します。
喜怒哀楽が激しくて、泣いたり笑ったり忙しいですよね。
それは初めての体験が多いからです。
赤ちゃんは、初めてお風呂に入ったときは神妙な顔つきをします。
1ヶ月も過ぎるとその顔も見られなくなり、気持ちよさそうな顔をして喜んでいるのが分かります。
1歳近くなる頃には湯船で遊ぶことが楽しくなり、新しく見る玩具に興味津々です。
もう少し大きくなると、初めての食べ物や経験がたくさんあって、
毎日が新しい体験をする日になるので、見ている側も楽しいですよね。
このように初めての体験は感受性が磨かれます。
子どもだけではなく、大人も同じです。
旅行など初めて行くところにワクワクしませんか?
私は初めて見る景色や匂いに感動します。
自然が多い山へ行くと「空気が美味しい」と感じることがあります。
同じ広い海なのに、景色が違うだけで潮の香りも全然違うと感じます。
(実際には海藻やプランクトンの違いで匂いが変わりますが…)そんな体験が毎日できれば良いですね。
大人になると初めての体験は少なくなりますが、子どもは毎日が「初めて」の連続です。
一瞬一瞬がかけがえのない時間ですから、その体験をより充実させたいものです。
もし、小さなお子様がいる方は、ぜひ、本の読み聞かせをしてあげてください。
テレビやYouTubeなど、映像で観るものは一方通行のものになり、想像する力が薄れてしまいます。
その点、本を読むことは想像力が養われますので、豊かな感受性が育ちます。
そして物語の映像を想像して、その子なりの解釈をし始めます。
それぞれに想像する背景が違っていて、後で本の感想を聞いてみると面白いですよ。
読み聞かせをするパパママ、ジジババも初めての体験なら尚良いですね。
家族みんなで感受性を磨いてください。
ですが、その「初めて」には、厄介なものがあります。
人は何か新しいことを始めようとすると、ワクワクする気持ちと同時に不安も出てくるのです。
「大丈夫かな、うまく行くかな…」
といった感じです。
最初はワクワクする前向きなエネルギーで始めてみたものの、
だんだん後向きなエネルギーが出てきて不安になるのです。
プラスとマイナス、陽と陰、正と負、ポジティブとネガティブなど色々な言い方がありますが、
その対になる感情が人にはあるのです。
結婚前のマリッジブルーもその様なものなのかもしれませんね。
受験生のお子様が感情的になっているのも、その影響が大いにあると思います。
結婚も受験も、これからの先のことが見えないから不安になってしまうんです。
結婚や志望校合格がゴールではないので、その先の未来を考えると心配になってしまうのです。
今、起業を考えている方は、もしかしたらその両極端な感情に揺れているかもしれません。
独立して事業を始めようと決断したのに、ちょっと反対する意見を聞いただけで不安になっていませんか?
先にも書いたように、それは仕方のないことです。
人はプラスとマイナスの感情があって「あなた」を形成しているから。
ポジティブシンキングという言葉がありますが、人はポジティブだけでは生きられません。
ネガティブなところがあるからこそポジティブを知ることができます。
プラス→プラス→プラス・・・と人生を過ごしていたら疲れますよね。
プラスのエネルギーと同じ量だけマイナスのエネルギーも同時進行していきます。
物や出来事も同じです。
良い事があれば悪い事も起こります。
物を買ったらお金が出ていきます。
食べ物を食べたら排出(エネルギーに変換されるかウ◯コとして出ていくか)します。
プラスだけでは生きていけないようにデザインされているのです。
しかし怒りたいことや不安な気持ち、イライラモヤモヤのマイナス的な感情は持ち続けたくないですよね。
そんな時は吐き出せば楽になります。
だからといって、目の前にいる人に吐き出したら相手の人が嫌な思いをするだけ。
それはやめましょう。
気の許せる家族や友人なら少しくらい良いのでは…と思いますが、
なるべくなら、自分の中だけで解決できたら良いですよね。
そのためには、怒りや不安を客観的に考えることです。
あなたをAさんとすると、
「Aさんは何に対して不安に思ってるの?誰に対して怒っているの?」
と考えるのです。
そして、そのマイナス要因を観察します。
「なぁんだ、先が見えないから不安だったんだ」
「少々お節介なだけで、あの人は私のためにやってくれたのね」
と気づかされると思います。
この客観的に見る習慣が『調和』をつくります。
冷静に観察してみることで、マイナスだった感情がプラスに引き戻され、
ちょうど真ん中のゼロ地点±に近付きます。
中国の儒教の思想に「中庸」という言葉があります。
仏教では「中道」という言葉があります。
中庸は孔子の教え、中道は釈迦の教えです。
「縁起」から成り立っている仏教には「空」とか「無我」というもう少し深い意味がありますが、
この場では同じものとさせてください。
他にも古代ギリシア哲学者アリストテレスの「メソテース」という言葉もあり、教えとしては同じです。
どちらにも偏らない真ん中の状態。
「◯◯過ぎずに◯◯不足にならない」ことを意味しています。
どちらにも偏らないからバランスの良い「調和」が保たれます。
では、
「何と調和するの?誰と調和するの?」
と疑問に思われますよね。
それは、何か…でも、誰か…でもなく、自分自身と調和するのです。
自分自身と調和するから、周りの人とも調和されていくんだと思います。
自分自身と調和するには、リラックスして心がニュートラルでいる状態が最も効果的です。
車で例えるなら、ドライブギアでもなくバックギアでもないニュートラルの位置ですね。
そのプラスでもマイナスでもない心の状態が「調和」です。
調和とはバランスが良いことを言います。
人と接するとき、
「周りにいい話をしよう、いい影響を与えよう」
または
「いい人と思われよう」と思うとバランスが崩れます。
頭や体が無理をしようとするからです。
心と体が一致していると、いい話をしようと思わなくても、
直感で良い流れを作ることができるのです。
いい人と思われなくても大丈夫です。
そうは言っても、いつも中庸や中道の心でいられるかといったら、
そうではありませんよね。
人生には波があります。
日々の中にも波があります。
プラスやマイナスに揺れ動いて当然です。
人間だもの!!
笑ったり泣いたり、時には怒ってしまっても、我慢することだけは避けてくださいね。
マイナスのエネルギーが体の中に溜まると良いことなんてありません。
ここで言うマイナスとは人間が考えた悪い意味でのこと。
宇宙から見たらエネルギーには良いも悪いもなくて、プラスが良くてマイナスが悪いという表現は正しくないのですが、
ややこしくなるのでマイナスの感情はマイナスのエネルギーとさせてください。
マイナスはよくないからと言って、勘違いしてほしくないことがあります。
それは、自分の中にあるトゲトゲを無理やり削って丸くしようとしないことです。
隠そうとしても、私のように誰かに見抜かれます(笑)
トゲは悪いものではありません。
トゲがあるから「あなたらしさ」が出てくるし、個性が光るんだと思います。
「調和」というと丸い形を思い浮かべますが、
それぞれ一人一人の形が違ってOK!!
自分自身との調和を優先して、調和された状態で過ごしてください。
これからは調和の時代とも言われています。
自然の流れに逆らわずに、楽しく幸せな毎日をお過ごしくださいね。