Let’s try to express a small step forward.


それは小さな一歩...

それでもいつか、
どこかの街であなたに出会えるなら
 ほんの少しだけ表現してみようかな

あなたは何が好きですか?

 

 

あなたは、どんな形で自分を表現していますか?

 

自分の得意なことで自己表現している人は、自信を持っている人です。
「自己表現」と「自信」は切っても切れない関係があります。

人前で話すことが得意な人、絵を描くことが好きな人、歌うことが好きな人、コミュニケーションが得意な人。
それぞれ表現の方法は違っても、自分の好きなことや得意なことを、自然に表現しているという共通点があります。

 

では、得意なことが見つからない人は、自己表現ができないのでしょうか。

私自身、大勢の前で話すことは苦手ですし、絵も描けません。
歌も上手ではなく、コミュニケーションも得意とは言えません。

「では、私に表現できるものは何だろう」
と考えてみても、得意なことはなかなか思い浮かびませんでした。
そこで、自分の人生を振り返ってみることにしました。

何を考え、何を感じ、どんなことを大切にして生きてきたのか。

 

私が最初に就いた仕事は美容師でした。
今のように「カリスマ美容師」と呼ばれる時代ではなく、お客様を美しくするための裏方の仕事です。
お客様より目立ってはいけないという教えがあり、制服もグレーやブラウンの落ち着いた色でした。

その反動でしょうか。
休日になると、赤や花柄の服を着て、大きなピアスをつけ、自分らしいおしゃれを楽しんでいました。
振り返ると、それも私なりの自己表現だったのだと思います。

結婚し、子どもが生まれると、自分のことより家族が優先になりました。
動きやすく汚れの目立たない服を選び、再就職した会社の制服も濃いグレーでした。
「私は本当にグレーに縁があるな」と思ったものです。

そんな中でも、旅行や特別な日には好きな色の服を着ていました。
それは、母の影響だったのかもしれません。

母も美容師でした。
普段はエプロン姿で、お客様を支える黒子役に徹していました。
しかし、幼稚園の遠足の写真を見ると、田舎の母親たちの中に、一人だけおしゃれをした母の姿があります。
子どもだった私は、そんな母を少し誇らしく思っていました。
母にとって、美容師として働くことも、おしゃれを楽しむことも、どちらも大切な自己表現だったのでしょう。

 
 

人によって好きなことは違います。
何が好きで、何が苦手なのかを知ることは、自分らしさを知ることでもあります。

苦手なことを無理に抱え込むより、得意な人にお願いし、自分にできることで力を尽くす。
そのほうが、仕事も家庭も穏やかに回っていきます。
「自分がやらなければ」という思いは、ときに責任感ではなく驕りになることもあります。
「自信」と「驕り」は似ていますが、違うものです。

 

経験や努力によって得た「根拠のある自信」は、自分を支えてくれます。
一方で、理由は説明できないけれど「きっとうまくいく」と感じる「根拠のない自信」に背中を押されることもあります。

ただし、それが損得勘定や見栄から生まれたものであれば、単なる思い込みになってしまうこともあります。
感覚の奥から自然に湧き上がる自信は、自分らしい道へ導いてくれるものなのかもしれません。

 

今はSNSなどを通して、自分の考えや感じたことを発信できる時代です。
小さな発信でも、誰かに理解され、共感されることがあります。
その積み重ねが、自信につながっていきます。

こうしてコラムを書いている私も、今でも「私なんて…」と思うことがあります。
自己肯定感が高いほうではありません。
けれど、自信がないからこそ、手探りで表現を続けてきました。
そして、ときどき現れる「根拠のない自信」に助けられながら、一歩ずつ前に進んでいます。

 

先日、私も新しい挑戦をしました。
YouTubeのWiLL funチャンネルに、「足るを知る」の動画を投稿したのです。
大きなことではありませんが、それも私なりの自己表現です。

 

自信がない人ほど、他人の目を気にして、自分を小さく見積もってしまいます。
けれど、「私なんて…」と思っている人ほど、まだ表現していない魅力や才能を持っているのかもしれません。
ファッションでも、音楽でも、文章でも、日々感じたことをSNSに書くことでも構いません。

あなたは、どんな形で自分を表現していますか。
小さな一歩が、きっと自信へとつながっていくはずです。

WiLLテーマ「自己表現」

 


≪ WiLL編集室 中山ゐるさんのこと