今回のウィルのテーマは「謙虚さ」です。
謙虚さという言葉を聞くと、私自身、若い頃は「自分は謙虚な人間だ」と思われていたことがありました。
またそれが良いことなのだと思い続けていました。
しかし、今になって振り返ってみると、それは本当の謙虚さではなかったのではないかと思うのです。
当時の私は、とにかく大人しくしていました。
自分の意見をあまり言わない。
相手に言われたことに対して、深く考えることなく「はい、はい」と受け入れてしまう。
多少納得がいかないことでも、波風を立てないようにと自分の気持ちを引っ込めてしまう。
そのような姿勢を、私は「謙虚さ」だと勘違いしていたのです。
しかし、人生をある程度生きてくると、さまざまな経験を通して気づくことがあります。
『あの時、本当は自分の考えを伝えるべきだったのではないか。もっと勇気を持って自分の意思を示すべきだったのではないか。』
そうした思いが、後になって静かに心の中に浮かび上がってくるのです。
謙虚さとは、決して自分を押し殺すことではありません。
また、相手の言うことを何でも受け入れることでもありません。
本当の謙虚さとは、心の中に揺るぎない芯を持ちながら、相手を尊重する姿勢なのだと思います。
つまり、自分の中には譲れない価値観や信念がある。
そのうえで、相手の考えや立場を理解しようとする広い心を持つ。
自分を必要以上に高く見せようとせず、「自分が、自分が」と前に出ることもなく、相手を立て、相手の存在を大切にすること。
しかし、そこにはしっかりとした自分の軸がある。
この「軸」がないままの謙虚さは、ただの遠慮や自己抑制になってしまいます。
それは時として、自分自身の可能性を狭めてしまうことにもつながります。
生きる中で、自分もそうでしたが、時には人を怒らせてしまったり、気まずい思いをさせてしまったことがあります。
人間関係がうまくいかず、後悔したことも少なくありません。
しかし、その一つひとつの経験が、後になって大切な学びになっていると感じています。
人は失敗を通して、自分の考え方の癖に気づきます。
そして、自分でも気づかないうちに作ってしまっていた思い込みや、心の制限に気づくことがあります。
私も、長い間「こうするべきだ」という考え方に縛られ、自分で自分の行動や思考を狭めて来たように思います。
しかしそのことに気づいた時、初めて本当の意味で自分を見つめ直すことができたようです。
それは、この年になって初めて心に余裕ができ、瞑想も通じて自分を振り返ることができるようになったからだと思います。
そしてどんな人に対しても、寛容な心で向かい合える心の姿勢が過去の経験から養われてきたのかもしれません。
人生とは、不思議なものです。
うまくいくことばかりではありません。
私の場合はむしろ、思い通りにならないことの方が多かったです。
しかしその経験の一つ一つの積み重ねが、人の心を深くしていくのだと思います。
そうして人生を振り返った時、私は一つのことを感じるようになりました。
それは、本当の謙虚さとは、穏やかな強さを持つことなのではないかということ。
心の中に揺るがない自分の軸を持ちながら、どんな人に対しても穏やかに接することができる。
相手の立場や気持ちを思い、相手を尊重しながらも、自分の心まで見失うことはない。
そうした姿勢の中にこそ、本当の謙虚さがあるのではないでしょうか。
謙虚な人は、不思議と敵を作りません。
なぜなら、その人の心には余裕があり、相手を受け止める包容力があるからです。
しかし、それは決して妥協とは違います。
ただ相手に合わせるのではなく、心の奥にしっかりとした自分を持っている、その静かな強さこそが、人としての品格を生み出すのだと思います。
私も人生の後半を歩む中で、これから先の時間が限りあるものであることを感じるようになりました。
だからこそ、これからの時間を大切に使いたいと思っています。
自分の思考を深め、行動を律しながら、少しでも理想の人間像に近づいていく。
人は一度に大きく変わることはできません。
しかし、ほんのわずかでも成長することはできます。
一歩でも、半歩でもいい。いや、たとえ一ミリでもいい。
昨日の自分よりも、少しだけ心の深い人間になる。
そうした歩みを重ねながら、これからの人生を歩んでいきたい。
そして、その中で「謙虚さ」というものの本当の意味を、さらに深く理解していきたいと思っています。
【波動エネルギーを 心身の健康と運勢に生かす】SE研究所 穂苅秀郎

1957年松本市生まれ、長野市在住。幼少より目に見えない世界、不思議な世界に興味があり、やがて高橋信次氏の著書に出会い、あるべき人間の姿の真髄と、目に見えない世界を読み解く世界に触れて大きな衝撃を受ける。以来、心の正しさと、波動を高める探求を続ける中でダウジングによる波動測定、波動改善技術を確立し、2005年にSE研究所を設立、現在に至る。上越を始め長野、東京、全国各地で「心と波動の勉強会」を開講。また個人相談も行い、多くの人々を悩みの解決へと導く。穏やかで愛情溢れる波動測定、改善技術には定評がある。



