戦場香水隊

TVの天気予報で
「センジョーコースイタイが発生し、集中豪雨が予想されます。」
と頻繁に聞く。

「線状降水帯」とも書くのだが、
俺の健全なる左脳の言語中枢での文字変換では「戦場香水隊」と決まっている。

 

何故決まっているのか、それは作家 司馬遼太郎の「飛ぶが如く」での幕末四大暗殺者の1人で、
唯一、明治新政府の高官(陸軍少将)にまで出世した桐野利秋(中村半次郎)という漢の死にザマに衝撃と深い感銘を覚えたからだ。

自らの死に場所を、師 西郷隆盛と共にまっとうすべく、名誉も地位も全て投げ捨て、
西南戦争に出陣し、死ぬ日の朝も軍旗を片手に傷付き、疲労困憊の兵士一人一人に声をかける、
その颯爽とした姿に覚悟を決めている人生を見ることが出来る。

結局、眉間に受けた一発の銃弾による即死でその一生を終えた。
その後の死体検案での桐野の亡骸からは、フランス製香水の香りがいつまでも強く香ったとある。

それ以降歴史上の英雄、偉人、天才の死に際に注目するようになった。
やはり俺自身の残された生の時間を如何に生きるのかと問われているからだ。
覚悟を断固として実行する生き方こそ、充実した生を生き、死を迎える事が出来るのだ。(そして何よりもカッコ良い。)


 

5年前の2019年、83歳で亡くなった母の遺品整理でCHANEL(シャネル)No5が2個、未開封であらわれた。
あのマリリン・モンローが、夜、ベッドで唯一身に絡っていたのがこのシャネルNo5であり、
もう一つが、西南戦争での桐野のフランス製香水だ。
(調べると、シャネルNo5の発売は桐野の死から50年も後であり、ゲラン(Guerlain)の可能性がありそうだ。)

 



脳出血社長の賦活コラム

株式会社金剛 社長 遠藤伸一

 


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