レンブラント光線(薄明光線)
1600年代のネーデルランドの画家、レンブラントの宗教画で
雲の切れ間から漏れる太陽の光が放射線状に伸びる現象を描いた事から
レンブラント光線と呼ばれる。
これを神からの恩寵(恵み、いつくしみ)と捉え、神の意志のあらわれとした。
神無き現代では
”大気中に浮遊する微小な水分が多く存在し透過率が高い時に起こる自然現象”
と味も素っ気もない。
しかし、黄昏れた時に遠くの空で雲の端から見事な光の束が帯状に放射される様は、
それが日本海の夕日とあいまうと、神々や太古の昔の祖先を記憶が無いのに想い起こす。
不思議な物哀しい懐かしさで胸がいっぱいになる。
そこへ帰りたい と叫ぶ何者かが蠢く。
やはりレンブラント光線は神からの恩寵と自然に納得し安心する。
人生には科学と合理性だけではなく、祈りと慈しみがあるからこそ哀しくも楽しい。
5月2日、魚沼の空にレンブラント光線を見る。
それは時空の彼方より現れ、無限の遠き空へと走り去る。そこに残るのは郷愁のみ。
脳出血社長の賦活コラム
株式会社金剛 社長 遠藤伸一