諦める

最近 “諦めた”ことはありますか?
私はあります。
しかも今です。
「この原稿を締め切り日までに出すことを諦めた」…編集長いつもごめんなさい。。。

まもなく桜の季節ですね。
上越の方々がとても楽しみにしていらっしゃる高田の観桜会、今年は開催するそうで、楽しみですね。
あっという間に春がやってきそうです。

私の子供たちも、4人のうち今回2人が入学。
子供たちがこんなに健やかに成長してくれたのは、子供たち自身が素直でいてくれたことと、旦那さんが頑張ってくれたことと、私がアホだったからだと思っています。

1人目を産んだ時、私は私の幼少の頃を思い出していて、理想の母になろうとしすぎていました。
しっかりした母であり、可愛げのある妻であり、家事も育児もスイスイこなして、いつも笑顔で怒った顔とか見たことない…っていう母になりたかったのですが、実際はそんな理想とは遥か遠く、料理と裁縫が激しく苦手、旦那さんには不機嫌で、自分が嫌いでいつもすねたり人のせいばかりにしていました。

2人目の時は、そんな自分が嫌いすぎて、誰かに救ってもらいたいと思っていた頃でした。
でも誰も助けてくれないんですよ。

そりゃそうです。
私は誰のことも信用できなくなってしまい、相談するという発想がなかったのですもの。

自分の人生を人になんとかしてもらおうなんて…自分勝手でした。
でも、母という役目の人も人間なんだって思えました。

3人目妊娠した時、不思議な経験をしたことから、私の身に起こることをじっくり感じ取ってみようと思った頃でした。
「なんで、私はこの子の母親なのかな」とか哲学的に考えてもわからないことを、いちいち考えることになんだか興味が湧いて…。

4人目の時は他の3人に比べて、全てにおいて気持ちが楽になった気がします。
何か吹っ切れたのか、ある意味諦めになったのか・・・。

『世の中のこと 命さえあれば 大抵のことは なんとでもなる』

こんなふうに感じられて、自分で作ったご飯が美味しいと思えるようになったのも、作るのが嫌になっちゃったら布団の中でストライキができるようになれたのもその頃から。

そしたら周りがちょっぴり優しくなった。
ううん、元から優しかったのだけど、私がそれに気が付いてなかった。
気が付けるようになりました。

どんな私であっても、子供たちの目がまっすぐ私を見ていてくれたこと、もがく私のことをいつだって見守っていてくれていた旦那さん、そして私も真っ向からもがいたからこその今。と思っています。
苦しかったけど、あの時もがき足掻いてよかった。

諦めるって、負け犬になったような気がするのですが、でもなぜだか自分の中では線が引かれて気持ちがスッキリして、次に向かえる段階に入ったという状態なのかなと思っています。

なんでもつい頑張りすぎて無理してしまう私は、出産と育児が諦めるということを知れたきっかけですが、きっかけは人それぞれ。
恋愛とかもそうですよね。
引きずってる時は諦められていませんが、何かのきっかけでパンっと切り替わって、他の人を好きになってみたり(女はこういうところ、強い笑)。
「諦める」ということで次に向かうことができるって、なんとも春らしいテーマだなぁと思いました。

2021年、新しいスタートの環境の方、頑張れ!

我が子たちよ、さぁ前へススメ!!
でも無理して命が削られるくらいなら一旦休憩していいぞ!
かぁちゃんはいつだってあなた達が大好きだ!

あ、そうそう。。。
新しいスタートじゃない方も、前に進んでいきましょうね!


佑衣(ゆい)
セラピスト、インストラクター、コラムニスト、エッセイスト。アラフィフとは思えない行動力で日本全国駆けめぐり、元気と温もりで人々を癒し包み込む。全てを笑い飛ばす懐の広さは、まさに“母なる大地”。しかし家族の前では急に甘えたがりになるとかならないとか…。

wind blows through my heart
”心に風が吹き抜けた”ものをお話しするラジオの時間です♪